住所〒446-0063 愛知県安城市昭和町19-35

JR東海道本線「安城駅」、名鉄西尾線「北安城駅」より徒歩10分
電話 0566-76-2858

愛知県安城市昭和町の骨粗しょう症と背骨の病気専門「さとう整形外科」。診療科目はリハビリテーション科・整形外科・リウマチ科。

手(肘・手首・指)

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。
多くの場合、安静時の痛みはありません。
中年以降のテニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれていますが、それ以外にも家事や、農作業など肘の関節の曲げ伸ばしを繰り返す職業の人にもみられます。

原因としては過度の手の使い過ぎ・スポーツ・外傷などが主ですが普段と同じ使い方をしていても年齢とともに筋肉が傷つくことで起こることもあります。人間の身体は、筋肉が収縮して骨と骨を引き寄せて関節を動かしますが、同じ動作を繰り返してすると筋肉と骨との付着部で疲労が起こります。その結果、骨膜や筋肉に小さなきずができてしまい痛みがでてしまうのです。

多くの場合、保存療法を行います。
痛みの原因となる動作、作業を控え、患部を安静に保つことが重要です。
手首や指のストレッチをこまめに行い、湿布や外用薬を使用します。必要に応じて局所麻酔薬とステロイドの注射をしたり、テニス肘用のサポーターを装着するのが一般的です。

手根管症候群

手のしびれの原因として、特に多い代表的な病気です。

手の神経(正中神経)は、束になって手首の手のひら側にある手根管というトンネルを通ります。手根管症候群とはこのトンネルのなかで神経が慢性的な圧迫を受けることにより、「しびれ」や「痛み」、さらには「指の動き」が悪くなったり、「筋肉のやせ(萎縮)」を起こす病気です。また、手のしびれは、親指からくすり指の4本に強く、決して小指はしびれないという特徴があります。

手の過度の使用、妊娠によるむくみ、骨折や腫瘤(によるトンネルの圧迫、血液透析によるアミロイドという物質の沈着などによって起こりますが中にははっきりとした原因が分からない場合もあります。女性に多く、妊娠・出産と関連して症状が出ることがあるので、女性ホルモンと関連する可能性もあると言われています。

治療の方法として、しびれや痛みが軽症~中等症の場合は、手首を安静に保つための装具を使用したり、ステロイド薬のトンネル内注射を行います。内服薬では消炎鎮痛薬やビタミンB剤を使用します。これらの保存療法が効かない場合や、筋肉にやせ細りがある場合、感覚がかなり鈍い場合などは手術を行います。

指にしびれや痛みがあり、朝起きた時にひどかったり夜間睡眠中に目が覚めるようなら、整形外科を受診してください。

ばね指(弾発指)

指を曲げる筋肉(屈筋腱)は、腱鞘(けんしょう)というトンネルの下を通ります。屈筋腱は、トンネルの下で前後にいったりきたりして指の曲げ伸ばしをしています。ばね指は、指の曲げ伸ばしなどで使い過ぎると、トンネルである腱鞘と曲げる筋肉である屈筋腱の摩擦力が大きくなり、組織が太く(肥厚)なっていきます。お互いが太くなれば、通り道が狭くなり、曲げ伸ばしの途中で引っかかってしまい、指の曲げ伸ばしスムーズに行えなくなります。
使い過ぎの他には、老化やホルモンの影響による場合があるとされています。

症状

曲げ伸ばしがスムーズに行えず、曲げようとするとカクンと急に曲がったり、伸ばそうとするとポンと跳ね返るように伸びたりします。
一度曲がると、反対側の手で伸ばさないと自力で伸びなくなったり、伸びない状態を放置していると、屈筋腱や腱鞘がさらに太くなり、それに伴って指の関節も硬くなり伸びなくなる場合もあります。
手の平の指の付け根に小さなしこりができ、押すと痛みが生じます。

治療

初期の炎症している場合では、炎症を抑える注射と局所の安静(使わない)になります。
放置指の関節が硬くなってきている場合には、リハビリにて温めたり、ストレッチなどで関節の動きを改善していきます。
症状が強く、注射やリハビリで治らない場合は、トンネルである腱鞘を切除する方法があります。

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