ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。
多くの場合、安静時の痛みはありません。
中年以降のテニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれていますが、それ以外にも家事や、農作業など肘の関節の曲げ伸ばしを繰り返す職業の人にもみられます。
原因としては過度の手の使い過ぎ・スポーツ・外傷などが主ですが普段と同じ使い方をしていても年齢とともに筋肉が傷つくことで起こることもあります。人間の身体は、筋肉が収縮して骨と骨を引き寄せて関節を動かしますが、同じ動作を繰り返してすると筋肉と骨との付着部で疲労が起こります。その結果、骨膜や筋肉に小さなきずができてしまい痛みがでてしまうのです。
多くの場合、保存療法を行います。
痛みの原因となる動作、作業を控え、患部を安静に保つことが重要です。
手首や指のストレッチをこまめに行い、湿布や外用薬を使用します。必要に応じて局所麻酔薬とステロイドの注射をしたり、テニス肘用のサポーターを装着するのが一般的です。