【運動器の10年 親子のための運動器相談サイト】
こちらのサイトで簡単なセルフチェックを行うことができます。
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ひざのぐらつきをしないようにする強い靭帯が前十字靱帯です。靱帯断裂は転倒や交通事故などで起き、ほとんどの場合初期に関節のなかに血液がたまります。半月板損傷などを伴っていない場合には痛みは結構なくなるため、その後に病院に受診していない人もいます。もちろんこの状態でも通常に歩行は出来ますが、階段を下りるときにガクッとなったりすることが出てきます。装具を装着すれば軽いスポーツも可能になりますが、本格的な復帰は難しくなります。高いレベルの生活が必要な場合には膝関節鏡での靭帯再建手術を行うこととなります。
金属疲労のように、同じ部位に繰り返し力が加わることにより骨折します。
転倒や骨に対する強い外力が原因ではなく、一度では骨折に至らない力が繰り返し、骨の同じ場所に繰り返し加わることにより骨に細かな傷が生じ発生する骨折です。
筋力不足、未熟な技術、体の柔軟性不足、成長期、無月経など、原因は一つではなく、複合的なことにより生じます。
明らかな受傷起点はないのにもかかわらず、運動直後のみ痛みが出現するものから安静時でも痛みがつづくものまで、症状は様々です。典型的な初期症状は、運動時のみ痛みがあり、安静にすると痛みは消失します。症状が進行すると安静時でも痛みは続いてしまいます。
レントゲンでは初期症状の異常は見られないことも多く、MRIでは早期診断が可能です。
まずは安静にし、痛みが出ない範囲でのストレッチを行い柔軟性の改善に努めます。
期間としては、3週間から8週間ほど必要となります。
腰の骨の後ろにある部分(椎弓)が分離してしまった状態です。
分離症の原因は先天性のものもありますが、中学生・高校生でスポーツをよく行い、反復して負荷がかかることにより起こる疲労骨折であると考えられています。
成人の場合、すでに分離が出来上がっている場合が多く、保存的治療によっての骨癒合は得られません。
しかし成長期における腰椎分離症は早期に発見することができれば、高い確率で骨癒合が期待できます。
これらに該当する場合は分離症が疑われるため整形外科への受診をお勧めします。
当院では成長期における腰椎分離症が疑われる場合、レントゲン検査に併せてMRI検査を行い、分離症の有無、病期の的確な診断を行います。
検査の結果から骨癒合が期待される場合には超音波骨折治療器を用いて早期の骨癒合を目指します。
超音波治療と併せ、リハビリスタッフによるストレッチや筋力トレーニング、家庭で行うエクササイズを指導し、競技への早期復帰、再発予防に向けて取り組んでいきます。
成長期分離症では早期発見、早期治療が重要です。
お子さんが腰痛を訴えている場合はぜひ一度当院にお越しください。
ジャンプ動作などにより膝に過度な負荷がかかってしまい、膝周囲の軟部組織の炎症を起こしてしまったものです。
バスケットボール、バレーボールなど、ジャンプ動作を多用する競技で多く発症します。
ジャンプ動作は膝に強い力が必要です。その主な動力は、太もも前面にある、大腿四頭筋がつかさどっています。繰り返し、ジャンプなど膝に高負荷のストレスを与えることにより、筋肉が固くなってしまい、膝の皿や、膝周囲に炎症が生じてしまいます。
初期症状は運動時のみですが、そのまま運動を続けて症状を進行させてしまうと、歩行時や、安静時にも膝周囲に痛みが生じてしまいます。
大腿四頭筋を含めた、大腿部の筋の柔軟性の改善
膝の負荷を減らすテーピング指導
症状が進行している場合は、運動制限し安静が必要となります。
「シン=脛部」とは「すね」の辺りのことをいい、走りこみやジャンプなどのスポーツに多いと言われています。筋疲労、筋が硬い、筋力が弱い、グランドコンディション、シューズのクッション不良、練習量の急激な変化、フォームや扁平足などが考えられています。
すね(特に下1/3の内側)に、走る・ジャンプ・ボールを蹴るなどで痛みが生じることが多いです。
初期には練習時や練習後の痛みですが、重症化してくると徐々に日常生活にも痛みを感じるようになってきます。すねの内側後方、内くるぶしの数cmから20cmくらい上の範囲に痛みが生じます。
疲労骨折との鑑別が重要で、痛みがでてから2・3週間の経過を見る必要があります。また、炎症部位を治すための、安静(休ませること)が重要となります。炎症がおさまれば、原因が何であるかを探し、リハビリなどでストレッチ、筋トレ、環境的要因や姿勢の問題を見直し、スポーツ再開後の再発を予防していきます。
成長期における膝下の前にある脛骨粗面という部分の成長軟骨に負担がかかり、はがれかけることにより盛り上がってみえる状態です。
ジャンプやキック動作・ランニングなどを長時間行っている小5~中3くらいの男の子に多く発生します。
正座したり、強く膝を伸ばす力を加えるときに膝下正面の部分が痛くなります。ただこの疾患は成長する期間にある骨端線(骨が伸びて成長する部分)に負担がかかっておきるため、成長が止まれば自然に症状はでなくなります。
激しい運動を避ければスポーツも出来ますし、大人になって症状が残ることは極めてまれなので多くのものはスポーツを控える程度でもOKです。
どうしても症状が強い場合には圧迫して症状を出にくくする装具もあるのですが、スポーツを控えめにするほうがよっぽど症状が改善することが多いです。
それよりも痛みの部位がはっきりしない場合には、「膝が痛い」という訴えでも股関節疾患が多かったり、膝周辺はきわめてまれですが小児骨腫瘍の好発部位でもありますので整形外科専門医による診察が望まれます。
投球動作などにより肩に過度な負荷がかかってしまい炎症、骨折をきたしてしまった肩関節障害の総称です。
腱板損傷、関節周囲の石灰化、上腕二頭筋腱炎、棘下筋萎縮、上腕骨骨端線障害(リトルリーグショルダー)、QLSS(Quadrilateral space syndrome)などがあります。
少年野球で多いものは、上腕骨骨端線障害(リトルリーグショルダー)です。
技術不足、筋力不足、柔軟性不足、過度な投球数など様々な原因が挙げられます。
軟部組織の損傷での原因が多いため、レントゲンのみでは確定診断が難しく、軟部組織を映し出すMRI所見が必要となります。
上腕骨骨端線障害(リトルリーグショルダー)では、まず安静期間が必要となります。
理由としては、脆弱な若い骨に過度な負荷がかかりすぎて過ぎて炎症をきたしてしまっているためです。
当院では肩に負荷がかかりすぎない身体の柔軟性改善のためのストレッチ指導、投球指導を行っていきます。
野球肘は、野球の投球動作を積み重ねることにより起こる肘の痛みです。正式な医学的名称は、障害の部位によって異なります。(内側型、外側型、後方型)
初期の痛みは投球時のみで、すぐに症状がなくなるので軽く見られがちですが、初期から正しい対応をしていくことが早期復帰につながります。
投球の際に肘に激しい痛みを覚え、投球が困難になります。投球以外でも、肘を動かしたり、内側や外側を押すと痛みがあり、肘が腫れたり、完全に伸ばしたりできなくなります。
繰り返しボールを投げることによって肘への負荷が過剰となることが原因です。
肘の外側で骨同士がぶつかって、骨・軟骨が剥がれたり痛んだりします。また、肘の内側では靱帯・腱・軟骨がいたみます。肘の後方でも骨・軟骨がいたみます。
伸び盛りの子どものからだは、骨格と、これを支える組織が未発達で、過度の練習には弱く、同じ動作をくり返すスポーツ活動は、障害をおこしやすいものです。
一球で野球肘になることはなく、長期間に渡る、悪いフォームでの投球、過度の投球による肘の酷使によって起こります。そのため野球肘は怪我ではなく故障であるといえます。
野球をしていて、肘に痛みがあり、動きも悪いなどの症状があれば、野球肘が疑われます。
X線(レントゲン)検査やMRI撮影で診断します。
成人の場合、肘の内側にある靭帯が繰り返しの投球動作により部分断裂を起こし、靭帯が緩んだ状態になります。成長期であれば、靭帯が損傷するかわりに内上顆と呼ばれる肘の内側の出っ張っている部分の裂離骨折や成長軟骨が障害されます。成長期の内側型野球肘の予後は比較的よく、早期にしっかりと安静を守れば早期復帰につながります。
肘の外側の痛みで特に問題となるものが離断性骨軟骨炎とよばれるものです。内側と比べると発生率は少ないですが、きちんと治療しないと将来的に野球が出来なくなる危険性があります。投球時に肘の外側で骨同士がぶつかるストレスが蓄積すると骨や軟骨が剥がれたり痛んだりすることで起こります。病状の初期では投球動作を禁止することのみで自然治癒が促されることがありますが、放置して投球を続けると軟骨がはがれて遊離体となります。軟骨が遊離してしまうと動きが悪い肘、痛みが出やすい肘になってしまいますので早期発見、早期治療が重要になります。肘が痛かったり、曲げ伸ばしがいつもと違う場合は我慢せずにすぐに整形外科へ行きましょう。
投球肩・肘障害の原因として投球の危険性に対する認識不足、投げすぎ、コンディショニングの不良、投球フォームの不良等が考えられます。
成長期の身体は成人と比べてまだ未熟であり、そこで無理に投球を続けていくと障害が起こりやすくなります。
コンディショニングの不良状態としては、筋肉の柔軟性の低下、関節が硬くなった状態などがあります。このような状態で投球を続けていくことも障害が起こりやすくなります。
そこで練習後や毎日の全身的なストレッチングが重要です!安全で効果的なストレッチングの指導を行っています。
投球フォーム不良の患者さんに対して疼痛の改善治療だけではなく、鏡や動画を用いて分析を行い、負担のより少ない投球フォームの指導を行っています。高いパフォーマンスを実現するためにはどのような身体の使い方が必要で、何をすれば改善できるのか伝え、パフォーマンスの向上を図ります。
指導前
指導後
当院リハビリでは投球障害の患者さん一人一人に対して各関節のチェック、投球フォームのチェックを行い、個人に合わせたストレッチ、投球フォームの指導を行っていきます。「障害の予防」と「より速く、より遠くに投げられる」ことを目標としています!!