住所〒446-0063 愛知県安城市昭和町19-35

JR東海道本線「安城駅」、名鉄西尾線「北安城駅」より徒歩10分
電話 0566-76-2858

愛知県安城市昭和町の骨粗しょう症と背骨の病気専門「さとう整形外科」。診療科目はリハビリテーション科・整形外科・リウマチ科。

湿潤療法

湿潤療法

湿潤療法とは、創傷(特に擦過傷)や熱傷、褥瘡などの皮質潰瘍に対し、消毒をしない、乾かさない、水道水でよく洗う3原則として、行なう治療法です。
従来では、転んだりして出来た傷に、消毒し、通気性のよいガーゼを毎日交換するのがあたりまえでした。
傷口を消毒し乾燥させると傷を治癒させようと、働く細胞を分化、増殖させる物質の活性を止めてしまいます。
早く、綺麗にするには傷口を消毒せず、乾燥させないのが大切です。

湿潤療法のメリット

  • キズが早く治る
  • キズ跡が残りにくくきれいに治る
  • キズを密閉環境におくことで感染が抑えられる
  • 乾燥による神経への刺激が少ないため痛みが少ない

家庭での、湿潤療法

を水道水できれいに洗って、あとは傷を乾かさないようにラップを被って、縁をテープでとめる。
あとは毎日傷とそのまわりを水洗いしてラップを交換していけばOK。

ただ傷を湿潤環境においておくというだけで、特別な薬を使うわけでもなく、通常よりはやく、そしてきれいに痛みもなく傷が治ってしまいます。
かさぶたが出来ないというのも大きな特徴で、かさぶたに関係した肌の突っ張りや、かさぶたが剥がれて再出血ということもありません。

ただし注意点として、深い刺し傷や動物に噛まれた傷の場合は、破傷風や蜂窩織炎などの創感染の可能性があるので閉鎖湿潤療法は避けてください。また傷口の断面がギザギザにささくれていたり、大きな傷の場合、洗浄が十分に行えず、そのままラップ等で密封してしまうと、嫌気性菌という空気が無いところで繁殖する菌が増殖して、大変なことになる場合もあります。

傷の状態によっては、縫った方がいい傷、またいくら深くても縫わずに開放状態にしておかかなければならない傷、メス等で傷断面を整えた方がいい傷など、治療方法はいろいろ違ってきます。
そのあたりは素人判断は出来ませんので、素直に医療機関にかかった方が無難です。

病院での湿潤療法

湿潤環境創傷被覆材を使用します。

創傷に対する創の保護、湿潤環境の維持、治癒の促進、疼痛の軽減を目的としたものです。

  • シート状になっていて、外側が防水層、内側が親水性コ ロイド粒子を含む粘着面になっている。内側の親水性コロイド粒子は浸出液を吸収することで湿潤したゲルとなり、この湿潤環境が肉芽増生、上皮細胞の移動に最適の環境を提供する。なお、外気中の酸素を遮断するため、代償的に創部の毛細血管形成が促進されることになる。創面のコロイド粒子がゲル化するため、創面に癒着することはない。
  • 3~5日経過して、浸出液が多くなってくると、デュオアクティブがふやけて白っぽくぶよぶよになってきます。こうなると交換時期ですので来院していただきます。それ以外、連日の来院は不要です。

創傷や熱傷などの方、お気軽に相談ください

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